🎌 隠岐武良祭風流(おきむらまつりふりゅう)とは?

※風流は「ふうりゅう」ではなく「ふりゅう」と読みます。人目を驚かすために華美な趣向を凝らした意匠を指しており、いわゆる「侘び・寂び」とは真逆の概念にあたります。

西暦奇数年の10月19日に行われる伝統行事で、「島後三大祭」の一つに数えられます。

太陽と月の神を祀る二つの神社が、それぞれの神様を迎えて町を練り歩き、合流地点で様々な神事を奉納します。
神話的な世界観を色濃く残す、勇壮かつ華やかな祭礼です。

今年は2025年ということで開催年にあたるのですが、今回はなんと運よく日曜日開催!
「実は見たことがない……」という方も、この機会にぜひご覧になってください!

🗝 知っておくとより楽しい!武良祭のキーワード解説

キーワード 読み方 内容
一歩方 いちぶがた 一之森神社のこと。月天子(後述)を祀っている。
二歩方 にぶがた 八王子神社のこと。日天子(後述)を祀っている。
月天子 がってんし 兎の姿をしている月の神さま。月神(がっしん)とも。
日天子 にってんし 三本足のカラス(八咫烏)の姿をしている太陽の神さま。日神(にっしん)とも。
拝馬 おがみうま 神馬に乗ったままお祈りする神聖な儀式。

⌚武良祭タイムスケジュール

時刻 プログラム 内容・見どころ
10:30 ・八王子から行事が出る
・一之森では巫女舞
八王子神社(=日天子側)で行事が拝礼、太鼓(陰陽胴)を打ち始める。また一之森(=月天子側)では「巫女舞」が奉納される。
11:00 両神社の行列が出発 両社の行列がそれぞれ神社を出立。日神・月神を掲げた長竿や太鼓や幟、裃姿の一行が道中を進む。
11:30 下元屋御旅所を神馬が駆け抜ける 行列の道中(交差点付近)で、神馬が沿道を駆け抜け、観衆を沸かせる場面。海岸から行列を横切って駆け抜ける。
12:00 祭り場到着 双方の行列が祭場(合流地点)へ到着。互いの御尊像に拝礼し、祭場を三周する。
13:00 神事開始 御尊像・神輿を安置すると陰陽胴が止み、双方の行事は胴(太鼓)の上にまたがって以降の神事を指揮する。
最初に拝馬神事を行い、馬上から扇子・弓矢を持ち三々九度の礼をする。その後以下の神事を進行:
・浦安の舞(うらやすのまい)
・神相撲(こうずま)
・占手(うらて)
・騎馬(きば)14:00頃~
・流鏑馬(やぶさめ)14:30頃~
祭壇前・神前での舞楽や神事が同時進行することも。
15:00 祭事終了後、各神社へ帰る 神事・祭事が一通り終わると、各神社へ行列が帰る(還幸:かんこう)。双方の行事がうちわをお互いに振り合い、別れの挨拶をする。

【問い合わせ先】
中出張所
☎08512-4-0002