前回の記事では、「予算とは何か?」をお伝えしました。今回は、その中でも「歳出(町のお金の使いみち)」についてご紹介します。

○歳出とは?
歳出とは、町が1年間に行うさまざまな行政サービスや事業にかかる支出のことです。
道路の整備、学校の運営、福祉サービス、ごみ収集、防災活動、職員の人件費等すべてが歳出に含まれます。
町の歳出を見ることで、「どんなことに重点を置いているか」「どんな暮らしを支えているか」が見えてきます。

歳出の内容を詳しく見るために、町では主に次の二つの見方を用いています。

●目的別歳出:
 何のために使われるお金か(福祉・教育・インフラ整備など)という目的や分野別に分類したもの
●性質別歳出:
 人件費、物の購入、工事費、補助金など、お金の性質(中身)によって分類したもの

この2つの視点を組み合わせることで、町の予算の使い方をより詳しく理解することができます。

○ 図で見る町の歳出構成
掲載した円グラフでは、町の歳出を目的別・性質別に分類した割合をご覧いただけます。
目的別歳出では、福祉や教育、土木といった分野に、どれだけの割合が使われているかがわかります。
性質別歳出では、人件費・物件費・建設費など、どのような性質の支出が多いのかが見えてきます。
それぞれの円グラフを見ながら、「町のお金がどこに使われているのか」をぜひ感じ取ってみてください!
(※数値は令和7年度当初予算をもとに作成しています)

町のニーズは多様であり、すべてに十分なお金をかけることはできません。そのため、町では、限られた財源の中でどの事業に重点を置くのかを見極め、「選択」と「優先順位」をもって予算を配分しています。
その判断の基準となるのが、町の総合振興計画や町民の皆さまの声です。
町の予算は、単なるお金の数字ではなく、町が「何を大切にし、どんな未来を目指しているのか」が表れる大切な計画です。

次回は、こうした支出を支える「歳入(町のお金の集め方)」についてご紹介します。



【この記事に関するお問い合わせ先】
 隠岐の島町役場 財政課 財政係
 TEL:08512-2-8566