隠岐の島町では、Uターンや移住を検討されている方、また地域に関心を持つ”関係人口”の皆さんに向けて、町内での職業体験やサポーター活動を紹介する「つながり創出プロジェクト」を進めています。その一環として実施されたのが、町内の宿泊施設「くすぶるハウス」での”フリアコ”体験です。
今回の取り組みでは、町外からの参加者が、宿泊業務を通じて地域とつながる学びを体験しました。現場での様子や、参加者の思いを交えながら、この活動の意義をご紹介します。
【体験の内容】
今回、体験の舞台となったのは、五箇地区南方にある「くすぶるハウス」。町外から訪れる若者や旅人たちを迎えるこの宿泊施設では、地域内外の交流が日常的に行われています。そんな場所に、島外からの方が”フリアコ”というスタイルで職業体験に臨みました。
”フリアコ”とは、「フリーアコモデーション」の略で、宿泊場所や食事の提供と引き換えに、宿の運営補助を行う仕組み。清掃やチェックイン対応、イベントの企画サポートなど、日々の業務を実際に体験することで、仕事のやりがいや地域の役割について学ぶことが出来ます。
受け入れてくださった「くすぶるハウス」では、スタッフの方が業務を丁寧に説明し、あたたかく見守ってくださいました。
【思いをもって島を訪れた参加者の声】
今回のフリアコ体験には、将来「おにぎり屋」を開きたいという夢を持つ若者が参加していました。もともと自衛隊でおにぎりを握る仕事をしていたという彼は、以前訪れた隠岐の島町で食べ物のおいしさに感動したことをきっかけに「隠岐の食材を使って、自分のおにぎり屋を開きたい」と考えるようになったそうです。
今回の体験では、「もっと隠岐のことを知りたい」「地元の生産者と直接話してみたい」という思いから参加を決意。くすぶるハウスでの宿泊業務の補助に加え、町内の米農家・コスモアグリさん、畜産業を営む村上建設さん、さらには地元漁師の方々とも実際に話をする機会を得ることが出来ました。
「どの現場でも皆さんの言葉にすごく力があって、自分がこれからどう生きていくかを考えるヒントになりました。今回参加できて本当によかった。隠岐の魅力を体で感じることが出来て、今後の夢にもつながりました」と体験後に語ってくれた彼はとても満足されている様子でした。
【さいごに】
こうした職業体験は、単なる”お仕事体験”にとどまらず、地域との関係性や将来の選択肢を広げる貴重なきっかけになります。今後も、町内の事業所と連携しながら、こうした場を広げていけたらと思っています。
皆さんも、身の回りのUターン・移住を考えている方へご紹介いただければ嬉しいです。また、「こんな体験、うちでも受け入れられるかも」と思われた方は、お気軽にご相談ください。
つながり創出プロジェクトで受け付けている活動は隠岐の島町ホームページからご覧いただけます。
→ https://www.town.okinoshima.shimane.jp/www/contents/1712103365173/index.html
【この記事に関するお問い合わせ】
隠岐の島町役場 地域振興課 定住推進係
連絡先:08512-2-8570
隠岐で挑戦する”フリアコ”体験とは?~隠岐での職業体験エピソード~
2025.6.13島内