旧庁舎の老朽化や耐震化等に対応するために整備が進められ、令和2年に生まれ変わった新庁舎。
①人にやさしい庁舎
②行政サービス機能の向上
③町民のみなさまの安全を守る防災拠点
④新たなまちづくりと町民のみなさまの一体感の醸成
⑤地域環境に配慮した庁舎
上記5つの基本計画のもと建設された庁舎には、様々なアイデアが詰め込まれています。今回は、⑤番目の基本計画である「環境への配慮」にスポットを当てて、ご紹介したいと思います。
テーマはずばり、「床」と「壁」です!!
≪ ~床編~ ≫
庁舎のフローリングには、島産の黒松がたくさん使用されています。木材には、温かみのある空間をつくるという意味のほかに、「CO2の固定化」という環境面でも大きな役割を担っています。
CO2の固定化とは、大気中の二酸化炭素(CO2)を、なんらかの方法で固定する取り組みを指します。木材として使用されている間は、二酸化炭素は固定(貯蔵)されたままです。燃やさない限り大気中に放出されることはありません。
このため、木材を建物の材料として最大限使用することは、実は地球の環境保全に役立っているのです!
≪ ~壁編~ ≫
庁舎の壁面全体には、いくつもの木の板のようなものが連続して並んでいます。庁舎の全方位で木の板が並んでおり、このデザインは「北前船」をイメージしたデザインとなっています。
北前船は、かつて江戸時代半ばから明治時代に活躍した商船であり、隠岐は北前舟の寄港地として栄えた歴史があります。そのデザインを庁舎に取り入れることで、まるで庁舎全体が北前船のような、「隠岐らしさ」を感じられる庁舎となるように設計されています。
そしてこの木の板のようなもの、実は「ルーバー」と呼ばれるもので、島産の杉の木で作られています。ルーバーには強い日差しを遮断する効果があり、夏場に直射日光で建物内が熱せられるのを防ぐなどの役割があります。
日射角度を細かく計算し、庁舎の各方位でルーバーの向きを調整しているため、 空調を最小限のエネルギーで効果的に使うことができています。
つまり、ルーバーは無駄なエネルギーを使わないということに役立っているんです!
今回は「環境への配慮」にスポットを当てましたが、庁舎にはまだまだ驚くべきアイデアがたくさん詰め込まれています。町民のみなさまに親しみを持ってもらえる庁舎となるように、これからも紹介をしていきたいと思います!!
また、庁舎内にはどなたでもご利用いただけるカフェコーナーもあります。
ぜひお気軽にお立ち寄りくださいね!
【この記事に関するお問い合わせ】
隠岐の島町役場 総務課 行政係
連絡先:08512-2-2111