令和7年度のシティプロモーション事業に向け、地域活性化起業人として新たに加わった4名の皆さんとともに、「隠岐のいわがき 清海(せいかい)」を生産する和田水産を訪ねました。今回の現地訪問では、出荷までの工程や生産者の想いをうかがい、地域の魅力を内外に伝えるヒントをいただきました。

今回地域振興課と現地を訪れたのは、総務省の地域活性化起業人制度を活用し、町のシティプロモーションを一緒に担っていただく、伊藤さん(離島百貨店)、角田さん(エレファント)、照井さん(パイン)の3名です。

その最初のフィールドワークとして、隠岐の島町都万地区にある和田水産さんを訪問。現地では和田さんの息子さんにお迎えいただき、実際の出荷工程を見学させていただきました。

いわがきが海中から引き揚げられたあと、選別・洗浄・梱包と手作業で丁寧に進められる様子に、皆さん真剣なまなざしで見入っておられました。出荷先の品質基準をしっかりと守るため、細かな工程が積み重ねられていることに驚きの声も上がりました。

和田水産さんでは、長年にわたり「清海」ブランドの品質を守りながら、隠岐のいわがきを全国に届けてこられました。ふるさと納税の返礼品としても多くの支持を得ており、「贈って喜ばれる味」として知られています。

お話を伺った和田さんの息子さんは、「これからは若い人にも関わってもらい、生産者の輪を広げていきたい」と話しておられました。本町では高齢化が進行し担い手不足は町の大きな課題となっていますが、その課題に人材育成を行いながら果敢に挑む姿勢に私たちも大きな学びを得ました。

今回の現地訪問は、単なる視察ではなく、町の資源をどう活かし、どう伝えていくかを考える第一歩でもありました。地域の食と向き合う姿勢、生産の現場にある「物語」にこそ、シティプロモーションの核があるのではないかと感じています。

「清海」を育てる現場には、海と人が共に生きる島の物語がありました。こうした声を丁寧に拾い上げ、町外の方々にも届く発信を重ねていくことが、私たちの役目だと改めて実感しています。町民の皆さんも、「うちの地域にもこういう魅力があるよ」と、ぜひ教えてくださいね。

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隠岐の島町役場 地域振興課 政策企画係
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