隠岐の島町・西村地区で、毎年お盆の8月14日に開催される伝統行事「西村神楽」。地域に根ざしたこの神楽は、長い年月をかけて受け継がれてきた貴重な文化財です。
もともとは西村神社で行われていたものの、現在は「西村集会所」を舞台に開催されています。今年2025年は、全16演目が披露され、夜9時の開幕から翌朝4時まで、約7時間にわたり舞いが続きました。
神楽とは、神様への奉納として舞われる神聖な芸能。五穀豊穣や無病息災、地域の平穏を祈るために行われるもので、「西村神楽」もまた、地域の人々の願いと誇りが込められた大切な行事です。地元の伝統を感じられる貴重な夏の風物詩として、多くの人に親しまれています。
ただ近年、人口減少の影響により、演者(※神楽を舞う人)の人数は少しずつ減っています。それでも、今は地区外に暮らす出身者たちがこの日のために帰ってきて日々練習し、地元の人たちと一緒になって支えてくれるおかげで、今年も無事に開催することができました。
お盆の時期ということもあり、観光客や帰省中の方も多く訪れ、会場は終始にぎやかな雰囲気。西村神楽は、地元だけでなく、訪れる人々にも感動を届ける、隠岐の島町ならではの伝統行事です。
西村神楽が今日まで続いてきた背景には、地域の人々の熱い想いと惜しみない協力があります。演者の確保が年々難しくなっている今も、「この伝統を絶やしたくない」という強い気持ちが、開催の原動力になっています。
西村神楽は、単なるお盆行事ではありません。そこには、地域の誇り、世代を超えたつながり、そして未来へとつなぐ大切な“灯”が宿っています。こうした文化を次の世代に手渡すことが、今を生きる私たちの役目なのかもしれません。
【問い合わせ先】
隠岐の島町役場 中出張所
☎ 08512-4-0002
new夜通し舞う伝統の神楽、西村神楽が今年も開催!隠岐の島町の熱いお盆行事レポート
2025.8.25島内